ブロックタッピング課題を公開しました

今年のゼミ研究で使用しているブロックタッピング課題をプログラムのコーナーに公開しました。Milner(1971)のCorsi block-tapping検査をゲーミフィケーションしたものです。

 

下のような画面でブロック(丸い刺激項目)がランダム順に光るので,その場所と順番を覚えて再生する課題です。数唱範囲課題とは違って言語的な維持リハーサル(音韻ループ)を用いないワーキングメモリ容量を測定する課題になります。

 

ちなみに,最近うちのゼミで長期記憶の訓練に使っている拡張版を作ってやってみると,下のビデオのように35の位置系列を覚えられたりします。やっているのは私自身…時間がなかったので途中で止めたのですがまだいけそうな気がしました(このあたりがほぼ限界のような感じではありましたが…)。うちのゼミの研究では,この長期記憶の形成能力は訓練によって伸びることがわかってきていて,私もこれを最初にやったときは25で終わったのです。でも,次にやるときには,前よりもたくさん覚えられる。このような経験を,我々としてはリハビリでの臨床応用や,教育における「やればできる」を体験できるコンテンツとして使えないかと期待しています。秋にはこの拡張版も公開する予定です。