12月2日(土),本学のアリーナ(体育館)を会場にインクルーシブ・ボッチャ大会を行いました。
朝からの準備風景です…ゼミ生たちも一緒になって,まずはコートづくりです。
ボッチャ未経験の学生たちですから,その後は即席のボッチャ講習会。大学の授業では見られない真剣さだわ…。
今回のボッチャ大会のキモとなる技術は,eBocciaという視線で操作可能なボッチャ・ランプです。全国各地の難病患者が,このeBocciaを遠隔で操作して競技に参加します。
競技は2つのコートで行われました。こちらはリアルの大会風景です。なんと子どもたちのチームがタイブレイクにもつれ込み,最後の一投で広島県ボッチャ協会のチームを破るという大波乱の幕開けとなりました。子どもたち,うれしさ極まって大泣きでした (^^)。
こちらは遠隔操作のeBocciaによる対戦風景ですが,そこに選手はいません。
選手たちは病院や施設,あるいは自宅のベッドから参加していらっしゃるのです。
決勝は,石川県の病院から参加の患者さんたちのチームと,ボッチャ協会を破った子どもチームを僅差でうち負かして(子どもたちまた大泣き ^^;)堂々とあがってこられたご高齢者チームの対戦となり,最終的にはご高齢者チームの優勝となりました。おめでとうございます!
「神様,絶対この試合見てますよね!」というくらい,スーパープレイが続出したボッチャ大会で,選手・観客・ボランティアのみんなが,泣いて,笑って,心から感動した一日となりました。そしてこの感動を,その場にいた我々だけでなく,全国各地にいらっしゃる難病患者の方たち,そのご家族のみなさま,支援者である医療・福祉関係者のみなさまとも共有できることをすばらしいなと思いました。このようなイベントは,一部の人間が努力したところで成し遂げることはできません。関係者のみなさんのご努力に心から敬服いたします(吉田ゼミの学生たちもすばらしい働きぶりでした…私自慢のゼミ生たちです ^^)。
大会を主導してくれたmiyasukuの(株)ユニコーンとは,この10月から児童発達支援の領域で本格的に共同開発研究を開始しています。
今後の活動も楽しみです。
追記(2024/2/3)
ユニコーンの中島社長がYouTubeにハイライトビデオをアップしてくれています。当日の雰囲気が少し伝わるのではないでしょうか。miyasukuでは,広島県ボッチャ協会&Cocoro-toプロダクションの協力を得てビデオを制作中です。先月試写会をやったのですが素晴らしい出来栄えでした (^^)。そちらも公開されたらご紹介します!(←この次の記事に公開されたビデオを掲載しています 2/15)