老い&地域

今週水曜(11/22),日本科学未来館で常設展示として「老い」をテーマとした展示「老いパーク」がオープンしました。

老いパーク | 日本科学未来館 (Miraikan)
日本科学未来館-Miraikan-の公式サイト。最新テクノロジーから日々の素朴な疑問、地球環境、宇宙の探求、生命の不思議まで、さまざまなスケールで現在進行形の科学技術を体験いただけます。

老いパークでは,老化に伴って生じる目や耳,脳や身体の変化を疑似体験できる展示があって,その中に「笑って怒ってハイチーズ!」というコンテンツがあります。プリクラの撮影・画像処理システムを使って,あなたの表情がお年寄りにはどのように伝わっているかを体験できる内容なのですが,これには私のゼミで行った高齢者研究の成果(熊田ほか,2011)が使われています。ありがたい&うれしいことです。

  • 熊田真宙・吉田弘司・橋本優花里・澤田梢・丸石正治・宮谷真人(2011).表情認識における加齢の影響について―表情識別閾の測定による検討― 心理学研究,82,56-62.
  • 熊田真宙・牧陽子・山口晴保・吉田弘司(2011).高齢者の6基本表情に対する認識能力の評価―意味的分類課題と知覚的照合課題による検討― 老年精神医学雑誌,22,325-332.

 


 

その一方で,私たちは,地域における高齢者のサポート機能をもつ地域包括ケアシステムのお手伝いができないかと,学外での実践的な活動もしています。

下の写真は,今週火曜(11/21)に行った戸坂(へさか)という町の地域包括支援センターの方たちとのミーティングの様子(このプロジェクトの参加学生はひよこの3年生と1年生たちです)。

戸坂には地区の連合社会福祉協議会,東区厚生部地域支えあい課,地域包括支援センター,障害者基幹相談支援センター,民生員児童委員協議会などからなる「戸坂ともいきネット」という組織があって,地域に暮らす方たちが,互いに見守り,支えあい,生活しやすい地域づくりや包括的な支援体制を整備しようと協議を重ねていらっしゃいます。

最近は地域の小売店が減少し,身近な場所で買い物ができない地区が増えていて,お年寄りや障がいをもった方たちが遠くの店舗まで足を運べず,生活に不自由を感じていらっしゃるところがあります。

この状況を改善することができないでしょうか? そこで,私たちは,地域の商店や事業所が行っている「商品配達」や「訪問サービス」などの情報をまとめて発信する仕組みづくりをしようとアイデアを出し合っています。

このような地域活性化のプロジェクトに,若者代表として自主的に参加してくれる学生たちがいるのもうれしいことです。また,社会をリアルに感じながら,その中で現実的に問題となっている課題解決にチャレンジする。そんな学びの機会を提供してくださる地域のみなさんにも本当に感謝!

 

そして何よりもうれしいこと。地域に出ていくと,みなさんが学生たちを心から歓迎してくれます。下の写真はコロナ禍のころから続くご高齢者のスマホ教室でのいつものシーン。ここでは,学生たちがご高齢者のスマホ活用の悩みや質問に応えています。

「共生社会」は夢でなく,もうすでにここにある。そう思います。

 

仲間募集中です!