ゼミの近況報告(2024年前半)です。
先週末(6/29),広島県立総合体育館で行われた *公式* ボッチャ大会にmiyasukuメンバーとして出場してきました!…といっても,出場選手は全国にいる難病患者や障害児者のみなさんです。
選手たちは,病院や自宅のベッドの上から,視線などを使ってオンラインでこのボッチャのランプ(e-boccia)を操作して投球動作を行います(注:e-bocciaによる競技はまだ公式戦としては認められていなくて,大会のエキシビションマッチという位置づけですが…)。
e-bocciaを使う選手は大会会場にいないので,私たちがオンラインの向こうにいる選手の目や手足の代わりになります。みんながスマホをもっているのは,それが選手たちの「目」だから…投球を追いかけ,状況を伝えます。オンラインの向こうで,選手が今,どんな情報をほしがって,何をしようと考えているのか…想像力と共感力がものをいう。私たちを繋げているのはWiFiとインターネット回線なのだけど,なんというか…心が繋がっている感じがするんですよ。ボッチャランプの投球台の動きに選手の息遣いを感じて…選手と同じ緊張を共有する瞬間…とても楽しい!
1球ごとに白熱した投球が続きます。
競技会の最後には,エキシビションタイトルマッチとして,リアル競技会の優勝チームと,オンライン競技会の優勝チームの対戦が行われたのですが,なんと,オンラインチームが勝ったんです! 人工呼吸器をつけた重度障害者や難病患者が,一般の方たちと肩を並べてスポーツができる可能性をもつ時代になった。すばらしいことだと思う。
来年になりますが,今年度も3月1日(土)に比治山大学のアリーナで第2回miyasukuボッチャ大会を行います。いろんな人が参加してくれることで「インクルーシブ」は現実のものとなります。応援だけでも構いません。ご参加いただければうれしく思います。
(8/29記: 10月12日に予定していたmiyasukuボッチャ大会は,2025年3月1日に延期することになりました。)
最近,多忙を極めていて情報発信力が残っていないので,吉田ゼミってボッチャばっかりやっているように思われるかもしれませんが (^^;)…ちゃんと毎月,地域のいろいろなところで活動を継続しています。
下は,地元の民児協と一緒にやっている子育てサロンです(3年目に入りました)。学生たちにとっては,赤ちゃんの発達を実際に経験を通して学ぶ貴重な場所になっていますね。
うちは実験心理学のゼミなので,お礼がわりに,赤ちゃんの視線をセンシングすることで,赤ちゃんがどのようにものを見ているかをお母様に見せてあげたり,赤ちゃんでもできるゲームコーナーなどをやっています(下は生後3か月の赤ちゃんがもぐらたたきゲームをやっているところです ^^)。
下は毎月2回通っているご高齢者のスマホ教室です。こちらももう3年目に入りました。先々週には広島県警とソフトバンクがやってきて,防犯教室を開催していただきました。
こちらでも,実験心理学を応用して脳トレプログラムの開発をご高齢者の皆様と一緒にやっています。脳を若く保つことができる魔法のような脳トレは簡単には作れないと思うけど,このような活動を若者の代表である大学生がご高齢者と一緒になって行うことに大きな意義があると考えています。
2016年に始まった地域の社福法人と一緒に開催している子ども食堂「らくらく広場」も,コロナ禍を超えて,再びにぎやかな場所になってきました。
今年度から,会場をコロナ前の戸坂福祉センターに戻したので,広々とした場所で楽しく活動しています。子どもと高齢者,障害者,そして若者が一緒に交流する地域共生の場です。コロナ禍の中,活動を継続させるために,この春卒業したゼミ生たちが努力してくれたから今があると思う。感謝!
地域のイベントにも,ゼミやひよこの学生たちと参加しています(下は牛田公民館まつりに参加したときの様子)。毎週どこかで何かやってる私たちです… (^^)
最近,学外活動の後は,この食堂でみんなでご飯を食べています。ここは障害をもつ仲間たちがやっている食堂。ここには地域の高齢者のみなさんもやってくる。こういう場所が地域の中にあることを学生たちにも知ってほしい。
学内での吉田ゼミはこんな感じ…。相変わらず遊んでるようにしか見えないですね…笑。
以上,吉田ゼミの近況でした(写真にはひよこの学生たちも写っています)。