グローカルな社会

「モテ期」到来かもよ (^^)…と冗談を言いたくなるくらい,私の周辺では忙しい毎日を過ごしています。3年間,コロナ禍の中でくすぶっていた社会の動きが,今大きく変わりつつあるのを肌で感じます。

今日は,ゼミの3年生と一緒に,大学の近所にある牛田公民館のふるさとまつりに参加してきました。今年も地元牛田新町の民児協さんとの共同展示です。

民児協のみなさんの出し物は,割りばしでマジックハンドを作る工作コーナーです。短大部の幼児教育科からお手伝いで来られている学生さんたちも流れで参加していただいて大賑わいでした。ありがとうございました。

 

その部屋の片隅に,吉田ゼミが得意とするゲームコーナーを設置したのですが,こちらも大賑わい。

左から,視線で叩けるモグラたたきゲーム,重度障がい児と健常きょうだい児が同じ土俵で勝負できるようにとインタフェースを作ったワンスイッチによるデジタルとんとん相撲,トレイルメイキングテストを使った注意力診断ゲームなどです。

 

下はヒューマンセンシングを応用した展示。左のPCは画面に出てくる風船を画面の中で触ると割れる風船割りゲーム,右はジェスチャーで手から魔法の光が飛び出すAR(拡張現実)デモンストレーションです。いろいろな方たちの運動機能評価や,体操やダンスを通した理学療法を楽しくするための仕掛けにできないかと開発しているもの。

 

今年も展示の機会をいただき,ありがとうございました!

 


 

こちらは一転して,水曜に行われた韓国から来日されたリハセンターとの国際交流の場です。

ゼミの展示も行ったのですが,メインは,市内の企業(ユニコーン)を中心に,複数の社会福祉法人や私のゼミなどが一緒になってICT(情報技術)を使って障害児者や難病患者の日常生活を豊かにしようと活動しているmiyasuku(みやすく)の展示。

ボッチャという競技をご存じでしょうか。私はボールを使ったカーリングみたいな競技じゃね~と理解してるんですが,2020~2021年の東京パラリンピックで知った人も多いかもしれません。

ボッチャ競技では,重い障害をもった方はランプと呼ばれるスロープを使ってボールを転がすことができたり,「意思伝達ができる」ならば介助者の補助が可能なルールになっています。ここで実演しているのは,人工呼吸器の装着などで意思伝達が困難な方たちでも視線を使って操作できる世界で初めての重症患者用のランプです。miyasukuでは,全国にいる重症医療ケア児たちがオンラインでこのランプを操作してボッチャ大会を開催しているんですよ (^^)。

学生が操作してみた下のビデオをご覧ください。

 


 

地域もそして世界も,子どももお年寄りも障がいや難病をもつ仲間たちも,さらに人々を支えようと地域で活動する多くの方々をはじめに,医療・福祉・教育・産業・行政などさまざまな分野で働く専門職も,みんなが連携して一緒に活動できる社会がやっと戻ってきたように思います。

 

ローカルの延長にグローバルが広がるあたりまえの世界…待っていました。おかえりなさい。